生成AIも気をつけないことがある

建築設計デザインで、生成AIを使う危うさ


生成AIに、直ぐに取り掛かって調べてみる事は必要だと思います。
だけど、生のデータをそのまま生成AIに持っていくと、多分情報漏洩とか
御社の技術情報が漏れてしまうと思います。

例えば建設のデザイン作成で生成AIを作った使ったシステムがあるようですが、
これを使うとたちどころに1分間に50個位の非常に優れたデザインが出てくるそうです。

だけど、もしオンプロミスでやっていないとすると、いずれ御社の技術者が一生懸命
手間ひまかけたノーハウが知らない間に漏洩し、競合他社で使われてしまうと思います。

実際にそういったことの懸念からかどうか知りませんが、大手ゼネコンのうち4社は
生成AIを積極的に取り入れているようですが、鹿島建設は生成AIの使用を禁じているそうです。

さすが業界1位の会社は危機管理能力が優れているなと改めて感じています。

もし生成AIを自社で取り入れるならば、クラウド上でなく、オンプロミスで自社の
コンピューター上で処理すべきだと思います。

生成AIの基本ソフトを作っている人は技術者集団なので、法的な対応の事は必ずしも
できていないのではないかと思えることが起こっています。

 最近のニュースでChatGPTがNew York timesの記事を勝手に使っていると
言うことで、New York timesが訴訟を起こそうとしています。

OPEN AI社は、技術者集団ですので、どこまでの法的な侵害のことについて
考えているかについては未知数なところがあります。

だから御社において法務部門が非常に強力な陣容とあり、あり余る資金を抱えているならば、
別として、御社の技術情報が悪意なく漏らしてしまうということがあり得るということを
会社経営者は強く認識しておく必要があると思います。

生成AIが作った静止画、動画はどこかで見たものばかりかも

生成AIによる画像処理、あるいは動画処理においてみると、すごく精度の高い静止画、動画が
生成されてきます。だけどその画像はどこかで見た静止画、動画がほとんどのように感じられます。

私から見てそれは非常に危険だなと思います。そのまま使えば著作権侵害、肖像権、意匠権を
持つところから法的な対応を求められたら、ものすごく訴訟費用がかかり、また訴訟時間もかかり、
会社の信用も失われていく可能性が高いように感じます。

ときめきの感じられない生成AIで作られた音楽

  音楽も再生AIで非常に優れたものがあっという間に生成されてきます。
優れた音楽のように思えますが、どこかで聞いたものの感じがあります。

また感動が実際の生で演奏したと違って、ときめきというものが感じられません。

でも、もうしばらくすればそういう心のときめきも与えられるのかもしれませんが。

私は生成AIが作った音楽を聴くよりも、やはり生身の人間が一生懸命作曲し、編曲し
演奏しているのを聞きに行きますでしょう。

 生成AIの作った音楽はある分野では有効でしょうけれど、今から10年経っても
人間を超えることができないと思います。

生成AIによるシステム開発